差圧法による水蒸気透過率測定装置 DELTAPERM (デルタパーム)

差圧法(Pressure Sensor  Method)はISO15106-5として最新の国際規格となりました。
この方式のモデルとなったのがDELTAPERM(デルタパーム)です。

デルタパーム
太陽電池用バックシート、有機EL用等バリアフィルム開発に欠かせないガス透過率測定器

デルタパームの測定原理
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他の方式に比べ測定できるレンジが圧倒的に広いセンサーを使用している。

この装置のキーテクノロジー

  1. キャリアガスを使わないため ガスの純度、ガス温度、ガス流量による測定誤差が生じない。
  2. 圧力センサーは、世界で最も信頼と実績のある隔膜真空計を使用し、
    キャリブレーションフリーで 経年劣化が極めて少ない。
  3. 測定温度℃と 相対湿度%RHを自由に高精度で設定できる。
  4. 測定下限10-6 g/m2/dayから上限100g/m2/dayまで同じセンサー測定出来て極めて信頼性が高い。
  5. 水蒸気以外の一般ガス透過率を測定できる。特にヘリウムとの相関関係が取れるので
    高バリアフィルムの短時間測定が可能になる。
  6. 測定データ(温度、水蒸気圧、透過水蒸気量、WVTR値)をリアルタイムで
    グラフ表示出来る機能によりアウトガスの影響、タイムラグ、
    多層膜の透過率の経時変化等が
    判別出来て、終点判断がし易い。
  7. フィルムのタイムラグ分析が出来るので拡散係数(D)と溶解度係数(S)がわかる。
  8. 素材からのアウトガスとガスの吸着の測定ができる。
  9. 測定室、圧力センサー、水蒸気発生器等の測定系とサンプルを同じ温度に維持できる。
    これにより局所的温度差>>結露>>再蒸発による誤ったデータ発生を防げる。
  10. 本装置は極めて堅牢で故障が少ないというメーカーの自信と実績に基づき、
    今年度から消耗品を含めた3年間の製品保証を実施する。
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デルタパームは任意の温度と湿度条件をサンプルをセットしたままで
簡単に設定変更してグラフが描ける。
WVTR値の対数(Y軸)と温度の逆数(X軸)のグラフ上でWVTRデータが
直線状に並べば個々のデータの信頼性が確認できる。
また同じ条件の繰り返しテストで再現性の確認が出来る。

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サンプル室に水蒸気を入れた状態でのデータ(実測値)から水蒸気をカットした時の
データ(バックグランド値)を差し引いた値が(ネット値)として計算できる。

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* HeTRの方がWVTRより桁違いに短時間で定常状態になる。
* アウトガス(水蒸気)の影響が少ない。
* フィルムへのガス溶解は少なく、拡散による透過度が大きい。
* ガス導入側のHe圧力は極めて低くして測定できる。
* 対象フィルムのWVTRとHeTRの相関関係を確認する事が直接出来る。

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デルタパーム
差圧法による「デルタパーム」は水蒸気透過率のみでなく一般ガス透過率も測定可能、自由な温度と相対湿度で測定可能、アレニウスプロットによるデータの信頼性と再現性が確認可能、拡散係数と溶解度係数の測定可能、更に測定センサーは維持費不要等多くの特徴がある。